安全な足爪の長さと形について
足の爪先は、長く伸ばしすぎても、短くしすぎても(いわゆる深爪)、様々な障害が発生します。
爪が指先の皮膚(爪床)の上に乗っている間は、爪床から水分や栄養を受け取ることができますが、指先を超えて爪先(フリーエッジ)になると、爪床から水分や栄養を受け取れなくなるので爪先は乾燥していきます。乾燥が進むと爪は縮むので、爪先をあまり長くし過ぎてはいけません。(爪先は長くし過ぎると巻き爪の状態が進行してしまいます。)
また、足の爪を伸ばしすぎると、爪先が靴の内側に当たってしまい、内出血を生じる場合もあります。
(巻き爪ではない人もこのような事が原因で巻き爪になる場合があります。)
爪が平坦な方の場合は爪を伸ばしすぎると、爪が靴の中で圧迫を受ける事で横割れが多発します。割れ方によっては危険な爪の形になる場合があります。
爪が割れない場合でも、長期間爪が靴の中で圧迫を受ける事により爪の成長に悪影響を及ぼし、爪に横溝ができたり、分厚くなったりする場合があります。
一方、爪を短く切りすぎる(深爪)ことは、最も良くありません。
爪は根元(爪先より甘皮側)であればあるほど柔らかいので、深爪をすると、わずかな圧力で爪が巻いたり、場合によっては爪が皮膚を刺して膿んでしまうケースもあります。また、爪先が無くなるほど深爪をした場合、歩行により指先の皮膚が上方に持ち上がり、爪は皮膚に食い込んでいきます。
(左図は、当院での「深爪の方」への巻き爪補正器具装着例)
したがって、爪は「適度な長さに保つ事」が一番大切なことなのです。
そこで、当院で行う爪に関する施術の基本となる「適度な爪の長さ」とは、
「指先から1~2ミリ程度後退した位置」と定めています。
日本人の足の爪は、平均して1ヶ月に約1.5ミリ程伸びるので、常に指先から飛び出さない位置をキープするように定めています。これは実際の爪施術の現場で優れた成果を出しています。
爪の切り方等でお悩みの方、一度ご相談ください。